装具療法について:リウマチの症状と治療

装具療法について

関節リウマチのリハビリの中に,装具療法という治療法がある.

装具には,関節の安静を保ち炎症を鎮める効果,関節の変形の進行を予防する効果,関節にかかる負担を軽減する効果などがある.

つまり,装具を装着すること自体が治療となるのだ.

関節リウマチの関節変形は個人差が大きいため,画一的な装具で患者さん全体に対処するのは困難だ.

そこで装具は,強固な固定や過度の変形矯正は行なわないこと,患者さんが自分ひとりで装着が可能なこと,軽量であること,装着感がよいこと,などの点に留意して作られている.

しかし外見上の問題から,せっかくの装具を取り外してしまう人もいるようだが,そのために関節に負担をかけてしまうと,炎症と変形を進めてしまうことになりかねません.

治療を第一に考え,お医者さんがすすめるのであれば,積極的に装着したいものだ.

軽量化や小型化も進んでおり,患者さんが使い易く改良されてきている.

例えば膝関節用の装具や手関節の保護具では,伸縮性のある補正下着用の生地が使用してあったり,面ファスナーで着脱し易く作ってある.

その支持性を高めるための工夫や,通気性なども考えられている.

また,治療のための装具とは異なるが,日常生活の動作を助けるために工夫された自助具もある.

このほか,電動歯ブラシや,上下するだけの水道のコックなど,関節への負担を軽減できる物も市販されているので,うまく活用してほしい.

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