リウマチは遺伝するのか?:リウマチの症状と治療

リウマチは遺伝するのか?

「私の母はリウマチを患っているけど,遺伝するのかしら?」 このように,家系にリウマチの患者さんがいる人は特に不安も大きいだろう.

そうでなくても,いまや全国で70万人を超える患者さんがいるという病気だから,自分が関節リウマチにかかりやすいのか気になる人はたくさんいると思う.

関節リウマチの原因として免疫の異常がある.

関節リウマチの患者さんには,DR4というたんぱく質で作られたHLAという遺伝子を持つ人が健康な人に比べて多く,このHLA‐DR4遺伝子が免疫システムに異常を起こすのではないかと考えられている.

「遺伝子」レベルでの原因も確認されたとなると,ますます関節リウマチは遺伝病であると思ってしまう人もいるだろう.

たしかに,一卵性双生児(同じ遺伝子を持つ)がどちらも関節リウマチになる確率は,二卵性双生児(異なる遺伝子を持つ)より高いことが知られている.

また,関節リウマチ患者が多い家系もある.

関節リウマチの発病には遺伝因子がかかわっていることは否定できないのだ.

しかし,遺伝的要因を持っている人でもそれだけで発病するわけではなく,ウィルス感染やストレス,出産など,何らかの環境因子が加わって発病するわけだから,必ずしも遺伝が発病の決定的要因とはいえない.

実際に健康な人でもHLA‐DR4遺伝子を持っている人もいるのだ.

逆に,親から正常な遺伝子を受け継いでも,ウィルス感染などで遺伝子が傷つけられ,関節リウマチになる場合もある.

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