関節リウマチの新薬
関節リウマチの薬には,まだ病気の原因から治す薬はない.
主に病気の症状を改善する対症療法の薬として抗炎症剤,抗リウマチ薬,ステロイド剤の3種類がある.
関節リウマチの薬物療法では,これらの3者をバランスよく使用して治療を進める.
しかし,これらの薬では効果が充分に得られない患者さんも多く,新しい治療法の開発が期待されてきた.
そんな中,関節リウマチの炎症の促進にもっとも関わりのあるTNFαという分子群を標的とした画期的な薬「レミケード」が登場した.
レミケードは,体の中で炎症を引き起こすTNFαに働きかけることで,細胞の活性化を抑え,関節リウマチに高い治療効果を発揮する.
しかしどの患者さんにも使用できるわけではなく,関節リウマチの診断を受けていて,メトトレキサート(リウマトレックス)などの,従来の抗リウマチ薬では効果が不十分な場合に限り使用を検討する.
またレミケードには,感染症を悪化させたりかかりやすくするという副作用があるため,すでに感染症にかかっている人や結核を患ったことのある人は,それを治してからの使用となる.
(結核菌を殺すマクロファージという細胞の働きを抑えてしまう作用があるため) もちろんこれまでのリウマチの薬にも,副作用として肝臓や腎臓に影響するもの,消化器障害を引き起こすもの,感染症を起こすものなどがある.
そのため,それぞれの薬の特徴を熟知する専門医が,患者さんと相談しながら,患者さんに適した薬や方法を選んでいくことが大切だ.
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